新しく作成した個人デベロッパー アカウントの場合、製品版を公開するためのルールはシンプルに見えます。12 人以上のテスターが、14 日間以上続けてクローズド テストにオプトインしていること。
ところが実際には、開発からクローズド テスト、製品版までの間に誤解しやすいポイントがいくつかあり、勘違いするとテストをもう 1 回やり直すことになりがちです。
1オプトインはインストールではなく、インストールは毎日の起動ではない
テスターがオプトイン リンク(play.google.com/apps/testing/<package>)を開いて Become a tester をタップすると、Play Console のオプトイン済みテスターの数はすぐに 1 増えます。
でもそれは、テスターが オプトインした というだけです。アプリをインストールしたとは限りませんし、ましてや毎日開いているとは限りません。
Play Console では、これらは別々の 3 つの数字として記録されます。
- オプトインしたテスター:申請の要件でカウントされる数
- インストール済みユーザー数:実際にアプリをインストールしている人
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU):特定の日にアプリを開いた人
後の 2 つがどこで確認できるか、そして製品版への申請でなぜそれほど重要なのかは、Google Play「More testing required」で却下される 5 つの理由と対策 でスクリーンショット付きで解説しています。
214 日間のカウントダウンは、14 日間のテストの中身ではない
ダッシュボードにある「クローズド テストを 12 人以上のテスターで、14 日間以上実施する」のカウントダウンは、テストが十分だった証拠のように見えがちです。実際には、テストの出来とはほとんど関係がありません。
- インストールとは無関係。 誰かが実際にアプリをインストールしたり開いたりしているかどうかに関係なく、14 日間のカウントダウンは始まります。
- 14 日間は止まらない。 12 個目の Google アカウントがオプトインした時点でカウントダウンが正式に始まり、途中で一部のテスターがオプトアウトしても、14 日目より前に自動で止まることはありません(ただし Google の要件は「12 人以上のテスターで 14 日間連続」なので、12 人を上回る状態を保つのが安全です)。
- 自動でリセットされる。 14 日間は、勝手にひっくり返る砂時計だと考えてください。前回の申請が却下された場合、却下された日からカウントダウンがやり直しになります。これもインストールやテストの状況とは関係ありません。
だからこの数字は、テストの良し悪しを測る基準になりません。カウントダウンが終わっても、それは 申請できる というだけで、テストに 合格した という意味ではないのです。
3内部テストはクローズド テストではない
Play Console で新しいアプリを作成すると、ダッシュボードにいくつかのタスクが並び、最初にあるのが 内部テスト です。多くのデベロッパーは、これが製品版への必須ステップだと思い込み、かなりの時間をかけてしまいます。
Play Console はそのタスクのすぐ下にこう書いています。「このテストは省略できますが、製品版として一般公開する前にクローズド テストを実施する必要があります。」

内部テストは、製品版へのアクセスには カウントされません。必須なのは クローズド テスト で、12 人・14 日間のルールで数えられるのはクローズド テストのトラックだけです。
とはいえ内部テストは、信頼できる少人数に新しいビルドをすばやく届けるには便利な仕組みです。クローズド テストの審査を待たずに、新しいバージョンを自分でインストールしたいだけなら、内部アプリ共有(テストとリリース > テスト > 内部アプリ共有)を試してみてください。ビルドをアップロードするとインストール用のリンクが発行され、審査はなく、リンクを知っている人だけがインストールできます。
内部アプリ共有には、注意点が 2 つあります。
- テストに使うスマートフォンで、先に Play ストアの設定から内部アプリ共有を有効にしておく必要があります。有効にしていないとリンクが開けません
- 内部アプリ共有のビルドは、Google が別の鍵で再署名します。アプリで Google ログインを使っている場合は、内部アプリ共有の証明書フィンガープリントも Google Cloud の OAuth クライアントに追加してください。追加しないと、そのビルドではログインに失敗します
4クローズド テストの国は製品版とは別
国 / 地域を選ぶとき、あとから変更できないのではと心配して、公開予定の数か国だけを選ぶデベロッパーがたくさんいます。これは誤解です。
- それぞれ独立している。 クローズド テストと製品版は別々のトラックで、国 / 地域の設定もそれぞれにあります。クローズド テストですべての国を選んでも、製品版を数か国だけで公開することに影響はありません。
- いつでも変更できる。 どちらのトラックの国 / 地域も、好きなときに編集できます。変更したら 公開の概要 に移動して、審査に送信するのを忘れないでください。承認されると反映されます。
クローズド テストを数か国でしか公開していないと、それ以外の国のテスターはリンクを開いたときに「アイテムは見つかりませんでした」と表示されます。これは クローズド テストで「アイテムは見つかりませんでした」と出る 5 つの原因 の 1 つです。ですから、クローズド テストのトラックでは迷わず すべての国 / 地域を選択 しましょう。テスター集めがずっと楽になります。
512 人・14 日間を満たしても、製品版へのアクセスは保証されない
最後の 1 つで、いちばん高くつく誤解です。ダッシュボードで 3 つの要件すべてにチェックが付き、本番環境へのアクセスを申請 がクリックできるようになると、これで終わりだと思う人がたくさんいます。

この 3 つの要件は、申請するための条件 にすぎません。申請すると、Google はテストの内容を審査します。テスターが本当にアプリを使ったか、テスト中にフィードバックをもとにアップデートを出したか、質問にどれだけ真剣に回答したか。足りなければ「More testing required」のメールが届き、さらに 14 日間かかります。
それぞれの確認方法は、Google Play「More testing required」で却下される 5 つの理由と対策 をご覧ください。
おわりに
クローズド テストのルールは 1 文で言えますが、その中の数字はどれも、思っているのとは違う意味を持っていることがあります。この 5 つのポイントを押さえておくだけで、少なくとも 1 回分のやり直しを防げます。
BetaLobby は、デベロッパー同士でクローズド テストを助け合うプラットフォームで、まさにこうした落とし穴を避けるように作られています。
- 全員が 1 つの Google グループを共有するので、一度参加するだけでプラットフォーム上のすべてのアプリをテストできます
- チームモードでは、クローズド テストを 178 の国 / 地域すべてで公開することが条件なので、地域のせいでチームメイトがインストールできないことはありません
- 毎日のチェックインでは実際にあなたのアプリが開かれ、毎日何人のテスターがチェックインしたかをアプリ内で確認できます
製品版へのアクセスが認められるかどうかは、最終的に Google 次第です。それでも、テスターに実際にアプリをインストールしてもらい、毎日実際に開いてもらうことは、あなたがきちんとやれる部分です。